chapter5- 大きな過ちを犯し数えきれない多くの方々に迷惑をかけた日

翌年、台湾へ渡航するため、秘書を辞めることが決まった。そのため2022年12月より、徳島県をはじめ地元事務所の秘書としての業務引継ぎと支援者等への挨拶を兼ねて、高知県と徳島県を往来する生活が始まり、後輩を育てる立場として、議員会館から地元へ異動した。

年が明けて、統一地方選挙も近づいてきた2023年の1月、私は飲酒運転をして検挙された。
本来ここで書く必要は無いかもしれないが、私はこの事実をありのまま記載し、今でも心から反省をしている。
たかが1kmちょっとの距離を歩けばいいものを、運転してしまい、偶然通ったパトカーに検挙された。幸いにも、物を破損することも、誰かを身体的に傷つけることも無かった。よく嘘だと言われるが、人生で初めて飲酒運転をした日だった。一瞬の気の緩みが大きな過ちに繋がったことは、一生の後悔である。

この件を受けて、私は当然、公設秘書を辞職し、先生に地元での説明をご対応いただくことになり、同僚の議員秘書や党関係者の方々に、大変大きなご負担とご迷惑をかけた。何よりも、有権者や国民の皆様に対して、国会議員の公設秘書が飲酒運転という大きな怒りを抱かせてしまった。
法律を作る側の人間が法律を破ってしまった。これは自分にとり、生涯消えることのない大きな過ちである。

自分の愚かな過ちで、自分の人生はどん底に落ちた。そのため、人が自分から離れていくことも経験した。秘書ではなくなり、急に連絡が途切れた人もいた。一方で、ニュースを見て、怒ってくれた人・心配してくれた人からの連絡は、本当にありがたかった。誰がどのような言葉で怒ってくれたのか、心配してくれたのか全てメモし、今でも自分を律するべく時々見返している。


飲酒運転をしてしまった後、自分は政治を目指して良いのかどうか苦悩した。色んな方とお会いさせていただき、たくさんの方から叱咤激励をいただいた。
「この失敗をどう活かせるか。」「そのまま塞ぎ込むのかチャレンジするのか。」背中を押してくれた人がたくさんいた。その上で、誰かのためにという表面上の綺麗ごとではなくて、まずはあの時、怒ってくれた方々・心配してくれた方々と故郷のために頑張りたい。と純粋に思えるようになった。だからこそ、まずは台湾で一から自立して成長することが、その方々への恩返しだと、予定通り台湾へ渡航することを決断した。
多くの人に迷惑をかけたので、これは生涯反省すべきである。その上で、渡台前には、飲酒運転防止インストラクターの資格も取得した。自分の経験を反省として、飲酒運転は絶対にダメなんだと、誰かの心の一瞬の緩みを食い止めることができればと思う。
そして、2023年の統一地方選挙やその他様々な事情の整理が付いたため、10月より台湾に渡航し、今に至る。

NEXT 台湾でどのようなことをしているか。

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